弘前城は、青森県弘前市に位置する日本を代表する名城のひとつです。江戸時代初期に築かれた天守が今も残り、国の重要文化財に指定されています。東北地方で唯一現存する天守閣として、歴史的価値の高い建造物であり、城下町の風情が色濃く残る弘前で、江戸時代の面影を感じることができます。広大な弘前公園には、天守以外にも櫓や城門が残されており、じっくりと散策を楽しめる観光スポットです。
弘前城の概要



弘前城は、青森県弘前市の弘前公園内にある平山城である。城の敷地は総面積約50ヘクタールにおよび、三重の濠と土塁に囲まれた広大な城郭が今もほぼ当時の姿で残されている。
天守は三層三階、高さ約14.4メートル。現存する天守としては東北地方で唯一のものであり、全国に12しかない「現存12天守」のひとつに数えられる。天守のほか、3棟の二の丸隅櫓と5棟の城門が国の重要文化財に指定されています。
城跡一帯は「弘前公園」として整備されており、市民の憩いの場であると同時に、年間を通じて多くの観光客が訪れる弘前市最大の観光拠点となっている。
現在、弘前城では、本丸石垣の積み直し工事が完了し、天守を元の位置へ戻す「曳戻し」や、天守の耐震補強などの保存修理事業が進められています。天守内部は長期休館中のため、訪問前に公式サイトで見学可能な範囲や通行規制を確認しましょう。
歴史・由来



弘前城は、津軽藩初代藩主・津軽為信が築城を計画し、2代藩主・津軽信枚の時代にあたる1611年(慶長16年)に完成しました。当初は五層の天守があったと伝えられていますが、1627年(寛永4年)に落雷によって焼失しました。
現在の三層三階の天守は、9代藩主・津軽寧親が文化7年(1810年)に再建したものです。江戸時代後期の建造物として、現在まで大切に保存されています。
津軽氏は弘前城を拠点に津軽地方を治めました。明治時代に入ると多くの城郭建造物が失われましたが、天守や櫓、城門の一部は保存され、1895年(明治28年)5月に弘前公園として開園しました。
2015年には、本丸石垣の修理に伴い、天守を約78メートル移動させる曳屋工事が行われました。当初は2021年に元の位置へ戻す予定でしたが、工事計画の変更を経て、2026年には天守を元の天守台へ戻す「曳戻し」が進められています。
見どころ
現存天守
弘前城の天守は、白漆喰を用いた外観が特徴的な三層三階の建造物です。東北地方で唯一現存する天守であり、全国の「現存12天守」のひとつに数えられています。
天守内部では、かつて弘前城史料館として津軽藩の歴史などが紹介されていましたが、現在は保存修理工事のため公開休止中です。2025年11月24日から2032年度まで休館する予定となっています。
現在は外観を見学できますが、曳戻し工事や今後の保存修理工事に伴い、見学できる範囲が変わる場合があります。訪問前に弘前市の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
楽しみ方





弘前公園は広いため、時間に余裕を持って散策するのがおすすめです。春には桜の名所としても知られ、園内を彩る桜と弘前城の風景を楽しめます。秋の紅葉、冬の雪景色など、季節によって異なる風景を楽しめます。
公園内にはベンチや休憩できる場所もあります。周辺には歴史的建造物も点在しているため、城跡と合わせて城下町を散策するのもよいでしょう。
記念撮影には、追手門からの天守の眺めや、下乗橋と天守を一緒に収めるアングルが人気です。濠に映る「逆さ天守」も撮影スポットとして知られています。
工事期間中ならではの、普段とは異なる天守の曳戻しや保存修理の様子も、記録に残す価値があります。季節ごとに異なる表情を見せる弘前城は、何度訪れても新しい発見があります。
アクセス
公式URL
弘前公園緑の相談所:https://www.hirosakipark.jp/
弘前市観光情報:https://www.hirosaki-kanko.or.jp/
所在地
〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1-1
最寄り駅
JR弘前駅から約2km(徒歩約25分、タクシー約10分)
交通方法
- JR弘前駅から弘南バス「市役所前」下車、徒歩約4分
- 循環バス「市役所前公園入口」下車すぐ
- 東北自動車道 大鰐弘前ICから車で約25分
駐車場
弘前市立観光館駐車場など周辺に有料駐車場あり
開館時間・料金
弘前公園は基本的に入園無料ですが、本丸・北の郭など一部に有料区域があります。天守内部は保存修理工事のため公開休止中です。料金や利用時間、工事による立入規制については、訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
訪問前の確認事項
- 天守内部の公開状況
- 本丸エリアの立入可能範囲
- 工事に伴う通行規制の有無
まとめ
弘前城は、歴史ある天守と四季折々の自然美が調和した、青森を代表する観光スポットです。東北地方で唯一の現存天守として、江戸時代の貴重な姿を今に伝えています。
現在は、天守を元の位置へ戻す曳戻し工事や、基礎の耐震補強などの保存修理事業が進められています。工事中ならではの様子を見学できる一方、天守内部は長期公開休止中です。秋には紅葉、冬には雪景色など、季節ごとに異なる景色も楽しめます。
工事期間中も、弘前公園の散策や櫓・城門などの歴史的建造物の見学を楽しめます。弘前を訪れた際は、工事や公開状況を確認したうえで、美しい城と公園を満喫してください。
