琵琶湖東岸の小高い丘に優美な姿を見せる彦根城は、江戸時代初期に築かれた名城であり、現存する天守のうち国宝に指定されている五城のひとつです。白壁と黒瓦のコントラストが美しい三層三階の天守は、築城当時の姿をそのまま留めており、歴史ロマンを感じさせます。また、城を彩る玄宮園や楽々園といった庭園、四季の風情豊かな堀や石垣など、見どころが満載。さらに、彦根藩井伊家の歴史や文化に触れることができ、歴史ファンならずとも心奪われる観光スポットです。訪れるたびに新たな発見がある彦根城で、日本の美と伝統を体感してみませんか。
彦根城・概要











彦根城は、姫路城・松本城・犬山城・松江城と並ぶ国宝五城のひとつであり、滋賀県彦根市金亀町に位置する平山城で、別名「金亀城(こんきじょう)」とも呼ばれています。標高約50メートルの彦根山(金亀山)を中心に築かれ、琵琶湖を望む立地の良さと、軍事的要衝としての役割を兼ね備えた城郭です。
天守・附櫓および多聞櫓は1952年に国宝に指定され、天守以外にも重要文化財指定の櫓や門が多数現存しています。城の周囲には内堀・中堀が巡り、その美しい景観は「琵琶湖八景」にも数えられるほど。また、隣接する玄宮園は国の名勝に指定されており、池泉回遊式庭園の風雅な趣を楽しむことができます。
春は梅園と桜、秋は紅葉と、四季折々の自然と調和した姿を見せる彦根城は、歴史的価値と観光的魅力を兼ね備えた名城として、年間を通じて多くの観光客が訪れています。
また、彦根市はユネスコ世界遺産への登録を目指して活動を続けており、その歴史的・文化的価値は国際的にも注目されています。
歴史・由来
彦根城の築城は、江戸時代初期の1603年(慶長8年)に始まりました。徳川家康の命を受けた井伊直政が、関ヶ原の戦いの功績により佐和山城に入封しましたが、佐和山城は石田三成ゆかりの城であったことから、新たな居城として彦根山に城を築くことを決めます。しかし直政は築城途中に病没し、その遺志を継いだ嫡男・井伊直継と、後見役の井伊直孝によって1622年(元和8年)に完成しました。
天守は、大津城の天守を移築したものとされており、他にも佐和山城や長浜城、小谷城などから資材や建造物を移して築かれたとされています。このように複数の城の部材を再利用した「転用天守」であることも、彦根城の特徴のひとつです。
彦根藩井伊家は、幕府の要職である大老を多く輩出した名門であり、特に幕末の大老・井伊直弼は「桜田門外の変」で知られています。明治維新後も城は破却を免れ、天守や櫓、庭園がほぼ完全な形で保存されたことから、現在では国の特別史跡にも指定されています。
見どころ



国宝・彦根城天守
白漆喰の外壁と黒い破風、唐破風と入母屋破風が見事に調和した三層三階の天守は、彦根城最大の見どころです。内部は急な階段が続き、当時の構造をそのまま体感できます。最上階からは琵琶湖や彦根市街を一望でき、眺望の素晴らしさに感動すること間違いなし。外観は優美でありながら、内部は実戦を想定した防御機能が随所に見られ、美と実用性を兼ね備えた名建築です。
ご利用時の注意事項:
内部は当時のままの急な階段(体感60度の傾斜)ですので、ミニスカートは後ろの方に覗かれるのでNG、足の踏む場所も15cm位しかないので滑りやす靴下もNGです。
また車いすの方や杖を着かないと移動できない方も天守に入る事は出来ないです、介助犬同伴も危険な為、天守に入る事ができません。
Important Notice for Visitors
The interior of the castle tower has been preserved in its original form and features very steep staircases that appear to be at an approximately 60‑degree incline.
For safety and comfort, wearing skirts—especially short skirts—is not recommended, as the narrow stairs may make the area beneath your skirt visible from below.
Each step is only about 15 cm deep. As shoes must be removed inside the tower, walking in socks can be slippery, so please take extra care.
Due to the structure of the stairs, the tower is not accessible to wheelchair users or visitors who require a cane for mobility. For safety reasons, assistance dogs are also not permitted inside the tower.
ひこにゃん
彦根城のマスコットキャラクター「ひこにゃん」は、全国的に人気の高いゆるキャラ。城内で毎日登場するひこにゃんに会えるのも、彦根城観光の楽しみのひとつです。
アクセス
公式URL
彦根城公式サイト
彦根城世界遺産登録推進サイト
彦根市公式・彦根城ページ
所在地
〒522-0061 滋賀県彦根市金亀町1-1
最寄り駅
JR琵琶湖線「彦根駅」下車、徒歩約15分
交通方法
- 電車:JR彦根駅から徒歩、またはタクシー約5分
- バス:彦根駅前から彦根ご城下巡回バス利用可能
- 車:名神高速道路「彦根IC」から約10分
駐車場
彦根城周辺に有料駐車場あり(二の丸駐車場、桜場駐車場、大手前駐車場など)
開館時間
8:30〜17:00(季節により変動あり)
入場料
一般1000円、小中学生300円(彦根城・玄宮園共通券)※2026年4月時点
※団体割引など各種割引などあり。
まとめ
彦根城は、国宝天守の美しさと、江戸時代の歴史が色濃く残る貴重な文化遺産です。琵琶湖を望む雄大な景色、井伊家ゆかりの文化、四季折々の自然美、そして愛らしいひこにゃんとの出会い――すべてが揃った彦根城は、一度訪れたら忘れられない魅力にあふれています。歴史に思いを馳せながら、ゆっくりと城内を散策し、日本の美と誇りを体感してください。家族連れでも、ひとり旅でも、きっと心に残る時間が過ごせるはずです。
