今回訪れた日はあいにくの雨模様。本来なら富士山を背景に鮮やかなピンクや白、紫の芝桜が織りなす絶景が見られるはずでしたが、雲に覆われた富士山の姿を拝むことはできませんでした。しかし、それでも約50万~80万株の芝桜が作り出す花のじゅうたんは圧巻。雨に濡れた花びらはより一層色鮮やかに輝き、晴れの日とはまた違った情緒ある景色を楽しむことができました。
本栖湖のほとりに広がる約2.4ヘクタールの壮大な花畑で開催される「富士芝桜まつり」。首都圏最大級の規模を誇る芝桜の祭典として、毎年多くの観光客が訪れる山梨県を代表する春のイベントです。
晴れた日には残雪を抱く富士山との共演が楽しめ、SNS映えする撮影スポットとしても人気を集めています。天候に左右される部分はありますが、色とりどりの芝桜が作り出す風景は、どんな天気でも心癒される特別な体験となるでしょう。
観光地の概要







富士芝桜まつりは、山梨県南都留郡富士河口湖町の「富士本栖湖リゾート」で開催される期間限定の花の祭典です。例年4月中旬から5月下旬にかけて、約2.4ヘクタールの広大な敷地に芝桜が植えられ、訪れる人々の目を楽しませています。
会場となる本栖湖リゾートは、富士五湖のひとつ「本栖湖」のすぐ近くに位置し、世界文化遺産・富士山を間近に望む絶好のロケーション。晴れた日には、雪化粧した富士山と満開の芝桜という、日本ならではの美しい景色を一度に楽しむことができます。
まつり期間中は、芝桜の観賞だけでなく、富士山グルメを味わえる「富士山うまいものフェスタ」や展望足湯、地域の特産品が並ぶ売店など、多彩なコンテンツが用意されており、家族連れからカップル、写真愛好家まで幅広い層に人気のスポットです。
歴史・由来
富士芝桜まつりの歴史は2008年(平成20年)に始まりました。富士山の雄大な景観を活かした新たな観光資源として、本栖湖リゾートで芝桜の植栽がスタート。当初は規模も小さなものでしたが、年々植栽面積と株数を増やし、現在では首都圏最大級の芝桜イベントへと成長しました。
芝桜は北アメリカ原産の多年草で、日本には大正時代に持ち込まれたとされています。地面を覆うように広がり、桜に似た小さな花を咲かせることから「芝桜」の名がつきました。寒さに強く、痩せた土地でも育つ特性から、日本各地で観光資源として活用されています。
本栖湖リゾートでは、マックレッド、スカーレットフレーム、オータムローズなど6種類の芝桜を植栽。それぞれ色合いや開花時期が微妙に異なり、これらを組み合わせることで、美しいグラデーションや模様を描き出しています。富士山と芝桜という日本の美が融合した景観づくりへの取り組みが、多くの観光客を惹きつける要因となっています。
見どころ







竜神池と富士山の絶景ポイント
会場内にある「竜神池」周辺は、最も人気の撮影スポット。晴天時には池の水面に映る「逆さ富士」と、周囲を彩る芝桜のコントラストが美しく、まさに絵画のような風景が広がります。曇りや雨の日でも、池を囲む芝桜の美しさは健在。雨に濡れた花々が水面に映り込む様子もまた風情があります。
展望台「富士山ビューポイント」
会場内には富士山を正面に望める展望エリアが設けられており、芝桜のじゅうたんと富士山を一望できる絶好のビュースポット。特に朝の澄んだ空気の中で見る富士山は格別です。富士山が見えない日でも、この展望台からは会場全体を見渡せるため、芝桜の規模感を実感できます。
カラフルな芝桜の模様
会場の芝桜は、ただ一面に咲いているだけではありません。濃淡のある8種類の芝桜を計画的に配置することで、美しい模様やグラデーションを描いています。上から見下ろすと、まるで巨大なキャンバスに描かれたアートのよう。天候に関係なく、この色彩の美しさは十分に楽しめます。
楽しみ方
見頃の時期を狙う
芝桜の見頃は例年4月下旬から5月中旬。天候や気温により前後するため、公式サイトやSNSで開花状況を確認してから訪れるのがおすすめです。満開の時期は特に混雑するため、平日や朝早い時間帯を選ぶとゆっくり鑑賞できます。
天気が悪くても楽しめる
富士山が見えないのは残念ですが、雨の日の芝桜には独特の美しさがあります。雨に濡れた花びらは色が濃く鮮やかに見え、しっとりとした風情ある景色が楽しめます。また、雨天時は比較的空いているため、ゆったりと散策できるのもメリット。レインコートや傘を持参して、雨の日ならではの景色を楽しんでみるのもおすすめです。
朝の時間帯が狙い目
開園直後の朝の時間帯は比較的空いており、晴れた日なら澄んだ空気の中で富士山もクリアに見えやすい時間帯。写真撮影にも最適です。また、夕方の斜光に照らされた芝桜も美しく、時間帯によって異なる表情を楽しめます。
歩きやすい服装で
会場内は広く、起伏もあるため、歩きやすいスニーカーやフラットシューズがおすすめ。春先でも朝晩は冷え込むことがあるので、羽織るものを持参すると安心です。雨の可能性がある時期なので、折りたたみ傘やレインウェアがあると便利です。
カメラは必携
晴れた日の富士山と芝桜はもちろん、曇りや雨の日の情緒ある景色も撮影の価値があります。広角レンズがあると、広大な景色を収めやすくなります。竜神池周辺や展望エリアは特に人気の撮影スポットです。
アクセス
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公式サイト | https://www.fujimotosuko-resort.jp/ |
| 所在地 | 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212 |
| 電話番号 | 0555-89-3031 |
車でのアクセス
- 中央自動車道 河口湖ICから国道139号経由で約25分
- 東名高速道路 富士ICから国道139号経由で約50分
- 新東名高速道路 新富士ICから国道139号経由で約45分
駐車場:会場隣接の有料駐車場あり(料金は公式HPで確認)。ゴールデンウィークや見頃のピーク時は早朝から満車になることがあるため、早めの到着が安心です。
電車・バスでのアクセス
- 最寄り駅:富士急行線「河口湖駅」
- アクセスバス:まつり期間中は河口湖駅から会場直通の「芝桜ライナー」(有料)が運行されます。所要時間は約40分前後
- 新宿方面から:新宿駅→(JR中央線特急 約1時間40分)→大月駅→(富士急行線 約55分)→河口湖駅→(バス 約30分)→会場
- 高速バス:新宿バスタから河口湖駅行きの高速バスも便利です(約1時間45分)
※バスの運行ダイヤ・料金は年度により変更されるため、最新の時刻表を公式サイト等でご確認ください。
まとめ
残雪をまとった富士山のふもとに、ピンクや白の芝桜が一面に広がる——。富士芝桜まつりは、この時期・この場所でしか出会えない春限定の絶景スポットです。
首都圏から日帰りで楽しめるアクセスの良さ、地元グルメや周辺観光と組み合わせやすい立地、そして何よりスケール感のある花と富士山の共演。春のお出かけ先に迷ったら、カメラを持って富士本栖湖リゾートへ足を運んでみてはいかがでしょうか。開花状況は公式サイトやInstagramでこまめに発信されているので、ベストなタイミングを見極めて、一年に一度の花じゅうたんを楽しんでください。
