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広島の隠れた名園「縮景園」- 四季折々の美しさと歴史が織りなす日本庭園の傑作

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歴史が息づく大名庭園

縮景園の誕生は1620年(元和6年)。池を中心に園路をめぐりながら、橋を渡り、島へ寄り、景色の「切り取り」を楽しむ——池泉回遊式庭園の醍醐味が、コンパクトに凝縮されている。

都市の喧騒を抜けた先に、驚くほど静謐な空間が広がっている。縮景園(しゅっけいえん)——広島藩初代藩主・浅野長晟(あさの ながあきら)が、元和6年(1620年)に別邸の庭園として築成した、歴史ある大名庭園だ。

作庭を手がけたのは、茶人としても知られる家臣の上田宗箇(うえだ そうこ)。中国の世界的な景勝地・西湖を模し、山川の景、京洛の態、深山の致を縮めて表現したことが「縮景園」の名の由来とされている。

私がこの庭園に足を踏み入れたとき、まず目に飛び込んできたのは、園の中央に広がる濯纓池(たくえいち)の水面と、それを取り囲む大小の島々、そしてなだらかな築山の稜線だった。面積約49,971平方メートル(約15,000坪)のこの庭園には、渓谷・橋・茶室・梅林・桜・藤棚と、歩くたびに景色が変わる「回遊式庭園」ならではの仕掛けが随所に施されている。

歩くほどに変わる景色——回遊式庭園の醍醐味

縮景園の最大の魅力は、一歩進むごとにまったく異なる風景が目の前に現れることだ。

入口を抜けてまず訪れたいのが、園を象徴する跨虹橋(ここうきょう)。濯纓池に架かるこの石造りのアーチ橋は、園内随一の撮影スポットでもある。橋の上から池を見渡すと、水面に映る木々と空が一幅の絵画のように広がる。

池の中央には大小10余りの島が浮かび、それぞれに趣の異なる植栽が施されている。園路を南へ進めば、かつて藩主が茶の湯を楽しんだとされる茶室群が点在し、北側の築山に登れば園全体を俯瞰できる。

この庭園が「縮景」と名づけられた理由を、歩きながら体感できる——それが回遊式庭園の醍醐味であり、縮景園が400年以上にわたり人々を惹きつけてきた理由だろう。

原爆を越えて——復興の庭園

縮景園の歴史を語るうえで避けて通れないのが、1945年(昭和20年)8月6日の出来事だ。

爆心地から約1,350メートルに位置していた縮景園は、原子爆弾の投下により壊滅的な被害を受けた。樹木は焼き尽くされ、建造物はほぼ全壊。園内には多くの被爆者が逃れてきたが、その多くが命を落としたという。

戦後、1951年(昭和26年)に広島県が管理を引き継ぎ、長い年月をかけて復旧作業が進められた。1970年(昭和45年)には築庭350年を記念して大規模な復元が行われ、往時の姿を取り戻していった。そして2020年(令和2年)には築庭400年を迎えた。

現在、園内には被爆樹木も残されており、その幹に刻まれた傷跡は、この庭園が背負ってきた歴史を静かに伝えている。美しさの奥に重ねられた記憶——それもまた、縮景園を訪れる意味のひとつだ。

回遊式庭園の見どころ

約1万坪の敷地に、濯纓池(たくえいち)と呼ばれる中心の池を配し、その周囲を巡りながら景観を楽しむ回遊式庭園です。

清風館 園内でひときわ目を引く建物。池に面した数寄屋造りの茶室で、ここから眺める景色は絵画のような美しさです。

跨虹橋(ここうきょう) 池にかかる石橋で、虹のように弧を描く姿が特徴的。園内屈指のフォトスポットです。

明月亭 茶室として利用される建物で、抹茶を味わいながら庭園美を堪能できます。

築庭400年の名園・縮景園を撮影。雪舞う絶景庭園散歩【広島観光】

アクセス

住所 〒730-0014 広島県広島市中区上幟町2-11

交通アクセス

  • JR広島駅から路面電車で約15分「縮景園前」下車、徒歩2分
  • 広島バスセンターから徒歩約15分
  • 広島空港からリムジンバスで約50分、「縮景園前」下車

開園時間

  • 3月16日~9月15日:9:00〜18:00(入園は17:30まで)
  • 9月16日~3月15日:9:00〜17:00(入園は16:30まで)

休園日 12月29日〜12月31日

入園料

  • 一般:350円
  • 大学生:150円
  • 高校生・小・中学生:無料(身分証必要)

駐車場 なし(近隣の有料駐車場を利用)

公式サイト 縮景園

お問い合わせ TEL: 082-221-3620


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