現代では食卓に欠かせない塩作り何気なく食べている事でしょうですが、イマイチ作り方にスポットを当てて知った事は無いのかも?昔の塩作り方から現代の塩作りまでを紹介。
塩には主に地層から採取する岩塩や塩湖から取る方や日本での主な採取の海からの海水から採取する方法があります。塩作りを体験できる場所もあるので合わせて紹介します。
早速いろんな昔の塩作りから現代の塩作りの違いを見ていきましょう。
各種塩作りの方法
藻塩焼き
縄文から奈良時代にかけての塩作り
海藻を天日干しにして表面に白い粒を浮き上がらせる、この浮き上がった塩の粒に海水で洗い流して濃い海水を作りこれを土器に入れ煮詰めて塩を作ります、塩作りで用いられた土器の事を製塩土器と呼ばれてます。
揚げ浜塩田
能登の伝統塩作りの揚げ浜塩田
500年以上の歴史を持ち国の重要無形民俗文化にも指定されています。
2011年(平成23年)6月に世界農業遺産に「能登の里山里海」と新潟県佐渡市の「トキと共生する佐渡の里山」と共に認定されました。
人の手でくみ上げた海水を人の手で砂地の上にまき、日光の力で蒸発させて、その砂をかき集めます、更に海水を注ぎ砂の中の塩分を更に濃い塩水にします。集めた濃い塩水を窯で煮詰めて塩を作ります。
日本海は潮の満ち引きが小さいので日本海側ではよく行われてます。
入浜式塩田
江戸時代から瀬戸内海などでの行われた方式
潮の満ち引きを利用して、海水を自動的に塩田に引き入れる方式。
入江や干潟を堤防で囲んだ塩田には満潮の時に海水が自然に入ってくるように溝が掘られていました、海水が染み込んだ砂から濃い海水を作り出すのは揚げ浜塩田と同じですが、海水を汲み上げる手間が省かれます。
流下式塩田
昭和30年代に良く用いられた方式です。
海水を緩やかな傾斜をつけた粘土製の流下盤に流して塩を作る方法。
海水はゆっくり流れるうちに、太陽熱で蒸発して濃い海水を作ります。
これを竹の枝で組んだ枝条架と呼ばれる装置の上からたらし、風力によりさらに水分を蒸発させます、この塩水を窯で煮詰める事で塩を作ります。
イオン交換膜法
現在の主な方法
海水をイオン交換膜と呼ばれる特殊な膜を通し、電気の力を使って濃い塩水を作ります。
これを集めて、真空式蒸発装置で煮詰めると塩が出来ます。
この方法では広い塩田が必要なくなり、天候にも左右されず安定的に塩を作る事が出来る様になりました。
道の駅すず塩田村 塩作り体験 塩の資料館
塩作り体験と塩の資料館が併設されてます。
お土産や塩ソフトクリームなどが楽しめます。
奥能登塩田村公式ホームページ
場所
〒927-1324 石川県珠洲市清水町1-58-1 Tel 0768-87-2040 Fax 0768-87-2032
関連記事:「日本三大庭園石川県・兼六園の見どころ」