石川県七尾市で毎年5月に開催される青柏祭。高さ12メートル、重さ20トンもの巨大な曳山(でか山)が狭い路地を難なく曲がっていく様は、まさに人間の技と魂の結晶です。毎年5月3日から5日にかけて繰り広げられるこの祭りは、見る者の心に生涯忘れがたい感動を刻みます。
昼と夜、曳山と人間が魅せる力と技の饗宴







七尾の街を進む曳山。その迫力は映像でしか伝えきれません。数十人の若者たちが息を合わせ、巨大な山車を操る「辻回し」は青柏祭の最大の見どころです。絶妙な連携で曳山を90度回転させる瞬間、観客からは自然と拍手と歓声が湧き上がります。
日が落ちると、青柏祭はまた違った表情を見せます。提灯の明かりに照らされた曳山の姿は幽玄そのもの。昼間の力強さから一転、夜の青柏祭は優美さと神秘性に満ちています。






能登の人々が守り続けてきたこの伝統行事は、訪れる者に「日本の心」を静かに、しかし確実に伝えてくれます。七尾湾を背景に力強く動く曳山の姿は、自然と人間の共生を象徴するかのようです。
アクセス
- 開催期間: 毎年5月3日〜5日
- メイン会場: 石川県七尾市一帯(七尾湾周辺)
- アクセス: JR七尾線七尾駅から徒歩圏内
- スケジュール確認:七尾市HP
- 宿泊: 祭り期間中は混雑するため、早めの予約がおすすめ(震災の影響で泊まれる宿泊施設が少ないです)