九州の静かな町で暮らす女子高生・すずめは、ある日、山の廃墟で古い扉を見つける。その扉を開けると、そこには広大な景色が広がっていた。
通学途中で、気になる男子に出会うがそのまま学校に向かう、学校から廃墟の方から黒い物体を確認したすずめは、その場所に向かう、そこには通学途中で見た閉じ師と呼ばれる青年・草太と出会う。草太は、扉を開けないように鍵をかけることで、災いを防ぐことができるのだ。
草太がイスにされた事によって、扉を閉める旅に出発する。
すずめは、草太とともに各地を巡り、扉を閉めていく。その中で、すずめは自身の過去と向き合うことで、成長していく。
そして、すずめは、扉の向こうに隠された秘密に迫っていく。
『君の名は。』の新海誠監督によるファンタジーアニメ。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・すずめは、「扉を探してるんだ」と言う旅の青年・草太に出会う。彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で、すずめはぽつんと佇む古ぼけた扉を見つけて…。
DMM
災いを呼ぶ扉を閉める旅に出た少女の成長を描いた作品です。
すずめは、幼い頃に亡くなった母親への想いに囚われ、生きづらさを感じていました。しかし、扉を閉める旅を通して、すずめは自身の過去と向き合うことで、成長していく。
また、本作は、災いを呼ぶ扉というモチーフを通して、現代社会の抱える問題を投影しているとも解釈できます。
扉の向こうには、自然災害や戦争などのさまざまな災いが隠されています。そして、それらの災いは、人間の欲望や愚行によって引き起こされているのです。
すずめが扉を閉めることで、災いを防ぐことができるのは、人間が自らの行動を改めれば、災いを回避することができるというメッセージなのかもしれません。
本作は、新海誠監督らしい美しい映像と、心に響くメッセージが魅力の映画です。